CORINSとは

ＣｏｎｓｙｒｕｃｉｏｎＲｅｃｏｒｄｓＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎＳｅｒｖｉｃｅ（工事実績情報サービス）の略称で、建設業者が受注、竣工した工事のカルテを収集、蓄積しデータベース化して、発注者及び受注者が共に活用できるようにした工事実績情報データベースを総称してＣＯＲＩＮＳ（コリンズ）と呼んでいます。
対象となる公共工事について、その工事請負金額や技術者データ、工種・工法形式別の施工規模等の技術データなどをデータベースとして構築し、このデータベースをＪＡＣＩＣ（ジャシック・（財）日本建設情報総合センター）から各発注機関に提供しています。
そして、各発注機関はこのデータベースを指名入札等に利用する仕組みになっています。

ＣＯＲＩＮＳの使われ方

完成した工事については、登録企業及び従事した技術者の実績として認められ、施工中の工事については、工事の内容確認及び技術者の配置状況の確認に利用されます

登録対象工事

公共機関等の発注する工事のうち、請負代金が消費税込みで５００万円以上の工事が対象になります。（元請のみが登録対象です。下請の場合は登録できません）
共通仕様書などに工事カルテの作成・登録を指示する旨の記載がある場合、発注機関から登録を義務付けられている工事ですのでＣＯＲＩＮＳ登録を行わなければなりません。
なお、発注機関より登録を義務付けられていない工事であっても受注者の判断で任意で登録することもできます。

請負形態	発注機関	請負金額（税込）	必要な登録
元請	公共発注機関による工事国の機関、地方公共団体、公団、事業団が発注する工事	２５００万円以上	受注登録変更登録竣工登録
		５００万円以上２５００万円未満工事	受注登録のみ
		５００万円未満工事	登録対象外
	公共工事に準ずる民間発注工事交通（鉄道、空港）、資源・エネルギー（電力、ガス、石油）、通信、その他公益企業（法人・民間）等が発注する工事	２５００万円以上	受注登録変更登録竣工登録
		５００万円以上２５００万円未満工事	受注登録のみ
		５００万円未満工事	登録対象外

登録の種類及び時期

ＣＯＲＩＮＳ登録には以下の３つの登録があります

受注登録（工事を受注した時に登録）

工事件名、請負金額、工期、発注機関、受注形態、工事の種別、施行場所等について登録

変更登録（受注登録後、変更事項があったとき）

変更した工期、技術者名などを登録

竣工登録（工事を竣工した時に登録）

受注登録内容に工法、構造規模、施行面積などの技術データが加わった内容を登録

なお、請負金額が５００万円以上２５００万円未満の工事については「受注登録」のみの登録となり、変更登録及び竣工登録は対象外となります。
ただし、受注登録時に５００万円以上２５００万円未満であった工事が２５００万円以上の請負金額に変更した場合や受注時に５００万円未満で登録対象外だった工事が竣工時に５００万円以上になったなどの場合にはそれぞれ登録が必要となります。